身の回りの物だけでも作れる簡単自作バイオトイレ
災害時やキャンプ、オフグリッド生活で心配なのが「トイレの問題」。そんなときに役立つのが、自然の力で排泄物を分解・処理できるバイオトイレ(コンポストトイレ)です。
この記事では、自宅や避難先でも簡単に作れる自作バイオトイレの作り方を、分かりやすい図解とともにご紹介します。
バイオトイレとは?
バイオトイレとは、電気や水道を使わずに、おがくずや枯葉などの炭素資材を使って排泄物を分解・堆肥化するトイレです。自然の微生物の働きで臭いも抑えられ、環境に優しく処理できます。
必要な材料と道具(Amazonや100均で揃う)
- 20L〜40Lのフタ付きバケツ(密閉可能なものがおすすめ)
- 簡易便座(または木製の穴あき板)
- おがくず、枯葉、ピートモスなどの炭素資材
- スコップ(混ぜる用)
- 活性炭や重曹(臭い対策として)
- 個室へ設置する場合は通気口や小型換気扇があった方が良いでしょう。
自作バイオトイレの作り方【図解あり】
【ステップ1】容器の準備
大きなバケツに便座を固定し、通気用の穴を数か所開けます。
【ステップ2】炭素資材を敷く
底におがくずや枯葉を10cmほど敷き詰めます。これが臭いや湿気を防ぐ役割を果たします。
【ステップ3】使用後は資材をかぶせる
排泄のたびにおがくずをしっかり上からかけることで、臭い・虫の発生を抑え、分解も促進。
【ステップ4】満杯になったら堆肥化へ
内容物が8割程度溜まったら、別の容器や専用に別途用意できれば蓋付きのコンポストボックス又は周辺住民に迷惑にならない場所に溜める(地中に埋める)。6ヶ月〜1年ほど熟成させれば花壇などに再利用できます。

バイオトイレのメリット
- 水不要・電気不要で設置が簡単
- 災害時や断水時にも活躍
- 環境負荷を大幅に削減できる
- コンポストとして再利用可能
注意点とポイント
- 尿が多いと湿気が強くなるため乾いたおがくずを多めに使うのがコツ
- 虫や臭いが気になる場合は、重曹や炭を併用するか早めに堆積場所へ凝集
- 食用作物への堆肥利用は避け、観葉植物や樹木用に
- 完全に無臭化するのは難しいので換気扇や通気口の設置された個室が望ましいです
まとめ|バイオトイレは「備え」と「サステナブル」を両立できる優れモノ
自作バイオトイレは、初期費用も少なく、災害時やアウトドア、防災の備えとして非常に有効です。ぜひこの機会に、自宅でも試してみてはいかがでしょうか?

「簡易トイレ 自作」「バイオトイレ 作り方」でお探しの方は、この記事を参考にDIYしてみてください!
また、こういった折り畳み式の簡易トイレキットの下部におがくずに加えて枯葉を入れるだけで手軽に排泄物を分解処理する事も可能です。
いつ起こるかわからない自然災害に備えるべき防災グッズについてこちらの記事でまとめていますので是非ご参考に。