世界的ヒット作に秘められたジブリ最大の仕掛けとは?

こんにちは。今回は個人的に大ファンで考古学に精通するTOLAND VLOGさんが考察する『君たちはどう生きるか』についての考察動画についてブログ形式でまとめてみました。

トゥランドブイログのサムさん考察は多角的な上で中立的、賢く豊富な知識と直感力のあるもので他のジブリ作品の考察も日本書記ホツマツタエ、古事記、竹内文書、宮下文書、出雲口伝から聖書や中国文献等々、海外の古史古伝まで幅広いインプットがあった上で織り交ぜられる宮崎駿さん目線の独自のアウトプットなので監督本人でも成せなかった言語化なのではとさえ思える圧倒的考察力と語彙力だと思います。展開が早く次々と話がハイテンポで進行しますが併せて他のジブリ作品の考察動画を視聴される事をおすすめします。

元動画はこちらです。本記事と同時にTOLAND VLOGさんの動画再生お願いします。

■ 記事の概要

スタジオジブリ作品『君たちはどう生きるか』は、ただの自伝的映画ではない。本記事では、宮崎駿監督の創作背景、キャラクターのモデル、そして物語の深層構造に迫り、この作品が描く「個人と時代の決別」、さらには「未来への問いかけ」の正体を明らかにする。


■ フォーカスキーワード

  • 君たちはどう生きるか 考察
  • 宮崎駿 自伝的作品
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  • 高畑勲 モデル 王様
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  • インコ大王 正体
  • ジブリ作品の裏テーマ

宮崎駿が「本気」で挑んだ、最後の超大作

『君たちはどう生きるか』は、7年もの歳月と100億円を超える予算をかけて制作された。しかも、テレビ局や広告代理店を一切入れない「スポンサーゼロ方式」で、完全自由制作が実現されている。これは、監督が“人生最後の挑戦”として本気で臨んだ証であり、宮崎駿という作家の「覚悟」が凝縮された作品だ。


「よく分からない作品」ではなかった

SNSやレビューサイトでは「意味不明」「不気味」と評されがちな今作だが、その裏には緻密すぎる構造と意図的な“煙幕”が張られていた。

その煙幕(煙で対象物を隠すように本質を意図的に撹拌し隠す演出)とは、製作陣が公式に語った「この作品は宮崎駿の自伝的映画」というメッセージでTOLAND VLOGによると99.9%の視聴者がこの物語の裏メッセージ(本質)を理解できずにいるという。


登場人物=実在のモデル

本作に登場するキャラクターたちは、すべて宮崎監督の実体験や関係者がモデルとなっている。

  • 主人公・眞人(まひと)=若き日の宮崎駿
  • 父・正一=軍需工場を経営していた宮崎監督の父
  • ナツコ=亡き母の妹であり、新たな母(宮崎家の家庭事情が反映)
  • 王様=高畑勲(宮崎駿の生涯のライバルであり師)
  • インコ大王=宮崎駿の「現実的な自己像」

これらの人物設定が示すのは、物語が“ファンタジー”の装いをまとった“現実”そのものであるということだ。


異世界=宮崎駿の内面世界

作中に登場する“下の世界”は、死後の世界でもあり、魂の世界でもあり、そして「宮崎駿の精神世界」そのものと解釈されている。高畑勲をモデルとした王が創造し、維持してきたこの世界は、彼の死を機に崩壊の危機に瀕する。


積まれた13個の“罪石”が意味するもの

王が積み上げていた13個の“積石(罪石?・詰意思?)”は、ジブリ長編作品の数と一致すると言われており、「ジブリという世界を保っていたバランス」そのものと捉えることができる。

そこに現れるインコ大王は、それを壊すことで“終焉”を導く存在として描かれている。


インコ大王=もう一人の宮崎駿

製作陣によれば、インコ大王は「宮崎駿の理想の姿」であり、「現実的な選択肢を選んだ彼自身」ともされている。つまり、眞人という“理想の自分”と、インコ大王という“現実の自分”が一つの物語の中で対峙し、そして決裂していく構造が描かれているのだ。


高畑勲への“別れ”と、“自己の再出発”

この物語の根底には、宮崎駿の“高畑勲への想い”が込められている。そして、王=高畑勲から“創造のバトン”を渡されるも、それを拒絶し、自らの道を選んだ眞人=宮崎駿。そこには「恩師との決別」と「自分自身の創造性への回帰」が込められていた。


『君たちはどう生きるか』が投げかける問い

本作のタイトルでもある「君たちはどう生きるか」。これは監督自身の選択を見届けたうえで、観る者一人ひとりが「自らの意思でどう生きるのか」を問われる、“最後の宿題”とも言える。


まとめ:作品は問いである

『君たちはどう生きるか』は、宮崎駿監督の集大成であり、自伝であり、予言でもある。そして、その物語構造は、観る者に“行動”を促す「生き方の選択」を迫ってくる。本記事で紹介した構造や裏設定を踏まえ、改めて作品を見直すことで、見落としていた多くのメッセージが浮かび上がってくるはずだ。

次回へ続く