はじめに
スタジオジブリの巨匠・宮﨑駿監督が引退を撤回してまで手がけた最新作『君たちはどう生きるか』の記事の続編です。
その内容がただの自伝的映画などではなく人類の終末を暗示する“聖書的予言書”であったとしたら?
YouTubeチャンネルTOLAND VLOGさんが深掘り考察した内容から、映画に隠された衝撃的な裏メッセージを読み解いていきます。元の動画と合わせてご覧ください。
ちょっと思想強めの解説記事かもしれませんが届く人には届くのではと思いますし、そうではない人でもこのテーマに向き合ってもらうきっかけになってくれる事を願い解説記事を元動画と併せて二部構成で発信しようと思います。
TOLAND VLOGさんの解説は一つ一つの発言が濃厚でスピーディに次々と展開されるため真意を理解するには動画を止めながら何度も視聴したり、もしくは過去の他動画の解説や他所から知見を広げた上での幅広い知識と豊富な人生経験がないと理解できない内容かもしれません。
過去にヒットしたマトリックス等のダブルミーニング作品が例に上がりますが今作はもしかするとそれよりも難解かつ何故生命が存在するかについてまで芸術的なメッセージを込められた上で聖書・日本神話・世界的な宗教的価値観を複合した上で人間の深層心理まで徹底追求された裏テーマがあるのではとこの解説動画を視聴し私自身感じました。
アラフォーの自分の体験話になりますが幼少期から父と母の複雑な境遇と事情で教会へ通い聖書を学びキリスト教の思想を元に人生考えて生きようとしましたが周囲の考え方とあまりにも違う事に悩み、部活や就職で多くの人と関わる事で様々な思想のギャップや自分の押し殺した本心と浅はかな誓いが他者との心に隔たりを作って呪いのように心にのしかかり自分を責めたり親の期待に沿えない事へ葛藤し苦しんで精神疾患を患んで何とか立ち直った事の経験があったからこういう作品に惹かれるのかもしれませんが、巧妙に本心を隠しながら大衆受けされるジブリ作品(宮崎駿監督の作る物語)をより多くの人に理解して貰えたらと願います。今作はそういう体験のない方々にもいつか届くような作風にされている気がします。
余談が続いて申し訳ありません。個人的な意見が続いてしまいますが宗教はいつの時代も誰かを支え必要で、必要とするタイミングは人それぞれなので押し付けるものではないし誰かが本当に困った時に自然と訪れて、その人が求めるものだと思いますので強要せず、あえて周りへと発信すべきでは無いのではと考えています。むしろ周りの考え思想を受け入れ調和する事が大切だと思います。
本題に戻ります。TOLANDさんの解説動画と話が逸れて自分語りすいません。本作のTOLAND VLOGさんの考察と解説がなければ気が付かなかった真意、日本より海外でヒットしている本作の真意に興味ある方は是非こちらの動画と合わせてご覧ください。
映画に3つのレイヤーが隠されている
本作には「三層構造(レイヤー)」の物語が仕掛けられているという。
- Aレイヤー:メインストーリー(少年マヒトの異世界冒険)
- Bレイヤー:宮﨑監督の自伝的要素
- Cレイヤー:世界の終末と再生を暗示する“聖書的”予言
世間では「B(自伝的要素)」ばかりが注目されているが、実は「C」の存在こそが本作の真の核心であるとTOLAND VLOGは主張する。
「この映画は聖書である」鈴木敏夫氏の衝撃発言
2024年、プロデューサー・鈴木敏夫氏は『君たちはどう生きるか』について次のように発言している。
「この作品は聖書の黙示録であり、宮﨑駿版の終末の書だと思った。」
この言葉が意味するのは、単なる物語ではなく、現実世界の崩壊と再生に関する警告的メッセージが込められているということだ。
キリスト教的シンボルの洪水
映画の随所には、イエス・キリストの“受難と復活”を象徴するシンボルが埋め込まれている。
- 主人公マヒトの布団・包帯・周囲の構図:すべてが十字架を形成
- 水仙の花(受難と再生を象徴)
- 青サギ=古代エジプト神話の「ベヌー」→フェニックス→再生の象徴
そして何より重要なのは、“魚”のシンボル。これは初期キリスト教においてイエス・キリストを示す暗号(イクトゥス)であり、本作の世界観にも繰り返し登場する。魚=キリストを意味するこの意匠は、本作の宗教的深層を象徴している。
王子との対話が意味する“新しい契約”
マヒトが出会う「王子」は、旧時代を築いた存在。13個の石(=13の罪)を積む塔が崩壊寸前にあり、マヒトに「次の世界を託す」と語る。
しかしマヒトはこう答える。
「その石には悪意があります。僕は積みません。」
彼は“悪意を包含する道”を拒絶し自身の創造する新たな道を選び、新たな支配者にはならない。これが「君たちはどう生きるか」の問いに繋がる。
巨石文明とフリーメイソンの暗号
塔や金の扉、墓の主。
これらは、キリスト教以前の古代文明(巨石文化)の残滓とされる。特に以下の描写が示唆的だ。
- 金の扉の上に浮かぶ「目」→フリーメイソンの象徴
- 「我を学ぶ者は死す」→中国の聖白石の思想を引用
つまり、映画に登場する遺跡や記号は、古代から現代まで続く支配構造とその終焉を意味している可能性がある。
更に公式発言で巨石の背後に描かれた生い茂る木は糸杉がモデルとあり、糸杉はカトリック圏で死を象徴しキリストを磔にした十字架に使用された木であるとされている。
インコ=西洋支配者の暗喩?
作中で大量発生する「インコ」は、西洋王族のような衣装を身にまとい、ピラミッド型社会の縮図のように描かれる。
ヨーロッパでは現実にも「インコの野生化」が問題視されており、植民地主義によって拡散された外来種の象徴として、現代社会の支配構造を表現しているとされる。
“魂の循環”が止まる=輪廻の終わり?
物語終盤、わらわらというキャラクターが住む下の世界が崩壊する。わらわらは「人間が生まれる前の魂」。
つまり、あの世界の崩壊=魂の発着点の消滅=輪廻転生の終焉を意味する。
人類は今、魂のリセットもできない完全な終末に向かっている。
そんな極限のメッセージが隠されているのだ。
結論:これは「終わりの物語」ではなく、「始まりの問い」
『君たちはどう生きるか』は、過去2000年の文明と信仰の崩壊、ピラミッド社会の終焉を描きつつ、「次の世界をどう創るか」つまり黙示録の先の道筋を私たちに問う作品だという事なのでは。
本作の企画書で宮﨑駿はこう綴っている:
世界は膨れ上がっている。予測もつかない大破裂がいつ生じるのか、社会全体が息を止めてその瞬間を待っているようだ。
宮﨑駿が伝え続けた「終末の先をどう生きるか」
『風の谷のナウシカ』と『君たちはどう生きるか』は、30年以上の時間を挟んで制作されたにもかかわらず、一貫したテーマ性が浮かび上がる。
それは単なるエンターテインメントではなく、“人類がこの先どう在るべきか”というメッセージ。
- 終末は避けられない
- しかし破滅の先には“新しい生き方”を模索する自由がある
- それは誰か(神や王)ではなく、私たち自身が選ぶこと
魂の継承と文明の再選択
『ナウシカ』でナウシカが拒否したのは、“完璧な人類”による支配の再開だった。
『君たちはどう生きるか』でマヒトが拒否したのもまた、“悪意を抱いた塔を築くこと”だった。
この二人の選択は、古い世界の否定ではなく、“新しい世界を自分たちで築く”という肯定の意志だ。
最後に
この作品は、ただのアニメではない。
それは現代人に向けた“生き方”の黙示録であり、次の時代を担う魂へのメッセージである。
あなたはこの世界が終わったとき、どう生きるか?
非常に面白い考察でした。複数の要素が複雑に登場し全てを理解しきれるには時間がかかる作品かと思いますが最も重要なテーマは「文明の終わりは人間の終わりではなく、問いは常に生き残った私たちにある」ということなのではないでしょうか。これがこの作品の裏メッセージでこの作品から受け取った教訓を私達が実践するとすれば、まずは過去を学び今を精一杯生きてこの先どんな状況が訪れても生き抜く″心のたくましさ″を磨いて未来を創造する事かもしれません。
いつ起こるかわからない自然災害に備えるべき防災グッズについてこちらの記事でまとめていますので是非ご参考に。
もし水道ガス電気トイレが使用できなくなった時の対策、インフラゼロ生活についてはこちらにまとめています。少しずつ日常に取り入れて併用する事も可能ですので節約や万が一の備えとしても大変有効かと思いますので是非ご活用ください。